Google PayがFlutterアプリ向け決済プラグインを発表

Android向けGoogle Pay:Flutterプラグインで簡単決済統合

近年、モバイル決済の需要は急増しています。その中でも、Google Payはユーザーにとって便利な決済手段となっています。2021年5月19日に発表された新しいFlutterプラグインにより、開発者はこれまで以上に簡単に自分のアプリにGoogle Payを統合できます。このプラグインはオープンソースで、Flutterアプリにおける決済機能の追加を大幅に簡素化します。

Flutterプラグインの特徴

  • マルチプラットフォーム対応:このプラグインはiOSとAndroid両方で動作し、どちらのプラットフォームでも同じコードを使用できます。
  • Dart言語でのコーディング:開発者はDartを使って親しみやすいコードを書き、アプリのユーザーインターフェースとネイティブ機能との情報のやりとりができます。
  • セキュリティとスピード:Google Payを利用することで、ユーザーは安全かつ迅速な決済体験を得ることができ、コンバージョン率の向上が見込めます。
  • クレジットカード管理の不要:開発者はクレジットカードや決済の管理から解放され、本来のアプリ開発に専念できます。

プラグインの利用方法

Google Payプラグインを利用するには、まず自分のFlutterアプリのpubspec.yamlファイルに「pay」を依存関係として追加します。次に、Google Payの設定をローカルファイルまたはリモートサーバーから取得した設定ファイルを用いて構成します。

設定ファイルの例

以下は、決済オプションを定義するJSONファイルのサンプルです。

{
  "provider": "google_pay",
  "data": {
    "environment": "TEST",
    "apiVersion": 2,
    "apiVersionMinor": 0,
    "allowedPaymentMethods": [{
      "type": "CARD",
      "tokenizationSpecification": {
        "type": "PAYMENT_GATEWAY",
        "parameters": {
          "gateway": "example",
          "gatewayMerchantId": "gatewayMerchantId"
        }
      },
      "parameters": {
        "allowedCardNetworks": ["VISA", "MASTERCARD"],
        "allowedAuthMethods": ["PAN_ONLY", "CRYPTOGRAM_3DS"],
        "billingAddressRequired": true,
        "billingAddressParameters": {
          "format": "FULL",
          "phoneNumberRequired": true
        }
      }
    }],
    "merchantInfo": {
      "merchantId": "01234567890123456789",
      "merchantName": "Example Merchant Name"
    },
    "transactionInfo": {
      "countryCode": "US",
      "currencyCode": "USD"
    }
  }
}

この設定を使用して、アプリにGoogle Payボタンを追加することができます。

Google Payボタンの実装例

以下は、DartファイルでのGoogle Payボタンの実装例です。

import 'package:pay/pay.dart';

const _paymentItems = [
  PaymentItem(
    label: 'Total',
    amount: '99.99',
    status: PaymentItemStatus.final_price,
  )
];

// Widgetのbuild()メソッド内で
GooglePayButton(
  paymentConfigurationAsset: 'sample_payment_configuration.json',
  paymentItems: _paymentItems,
  style: GooglePayButtonStyle.black,
  type: GooglePayButtonType.pay,
  onPaymentResult: onGooglePayResult,
),

// Stateless WidgetクラスやState内で
void onGooglePayResult(paymentResult) {
  // 結果のGoogle PayトークンをサーバーやPSPに送信
}

今すぐ始められる

この新しいプラグインを利用するのは非常に簡単です。すぐにでも「pay」パッケージをpub.devで確認し、使い始めることができます。また、開発者たちからのフィードバックや機能リクエストも歓迎されており、GitHubでの貢献も期待されています。

もっと知りたい方へ

Google Payの詳細を知りたい方は、以下のリソースを活用してください:

  • Google Payの開発者ドキュメントをチェック。
  • Google Payのビジネスコンソールにアクセスして統合ガイドを参照。
  • Twitterで@GooglePayDevsをフォローし、最新情報を入手。
  • 質問がある場合は、@GooglePayDevsをタグ付けし、#AskGooglePayDevsを含むツイートを投稿。

モバイル決済の利用がますます広がる中、Google Payプラグインを活用して、アプリの決済機能を強化してみてはいかがでしょうか?ユーザーにとって便利で安全な決済体験を提供し、アプリの価値を高める機会です。