Google I/O 2019で発表された新しい開発ツール
2019年のGoogle I/Oにおいて、GoogleのAssistantを強化するための新しいツールが発表され、デベロッパーにとっての大きな機会が提供されました。これにより、ウェブ、モバイル、スマートホーム用の開発者は、コンテンツやサービスをより多くの人々に届けることができるようになります。
検索とAssistantでの存在感を高める
日々、多くの人々がインターネットで「How to」(やり方)に関する質問を行い、解決策を求めています。Googleは、このニーズに応えるためにHow-toマークアップを導入しました。このマークアップをウェブページに追加することで、モバイル検索やGoogle Assistantのスマートディスプレイで視覚的にリッチな結果を表示可能になります。
- How-toマークアップを利用することで、ウェブ開発者やクリエイターは、手順を動画や画像、テキスト付きで提供できます。
- たとえば、DIY Networkは、このマークアップを使用して、Google SearchとAssistantでのインタラクティブな結果を実現しています。
また、ウェブサイトを持たないコンテンツクリエイター向けに、YouTube動画のためのHow-toビデオテンプレートも作成されました。このテンプレートを利用すれば、YouTube動画のタイトルやテキスト、タイムスタンプを簡単なスプレッドシートにアップロードするだけで、手順に沿った形式で動画を表示できるようになります。
アプリとのエンゲージメントを容易にする
アプリ開発者にとって、ユーザーが日常的にアプリを利用する中で、Assistantを通じて声でのサポートを得ることは素晴らしい機会です。昨年、GoogleはApp Actionsを紹介しました。これにより、Assistantからアプリの特定の部分に迅速に移動できるようになります。
- 新たに追加される機能として、健康&フィットネス、金融&バンキング、ライドシェアリング、フードオーダリングのための組み込みインテントがあります。
- 例えば、「Hey Google、Nike Run Clubでランニングを始める」と言うことで、アプリが自動的に起動し、ランニングを追跡します。
これにより、ユーザーがアプリとより頻繁にインタラクトできるようになり、アプリ開発者にとっても大きなチャンスとなります。
スマートディスプレイ向けに開発
スマートディスプレイは、双方向のインタラクティブなインターフェースを提供します。Googleは、これを活用するためのインタラクティブキャンバスを発表しました。これにより、音声、視覚、タッチを組み合わせたフルスクリーンの体験が可能になります。
- 開発者は、HTML、CSS、Javascriptなどのオープンウェブ技術を利用してアプリを構築できます。
- インタラクティブキャンバスは、ゲーム制作に使用することができ、今後他のカテゴリも追加される予定です。
また、Local Home SDKにより、スマート家電がローカルで通信できるようになり、クラウドを介する必要がなくなります。これにより、処理速度が向上し、信頼性も高まります。
新しいデバイスタイプと流れ
Googleでは、スマートホーム向けの新しいデバイスタイプとトレイトも発表されています。これにより、ロック解除やタイマー設定など、さまざまな機能を持つデバイスの開発が容易になります。
- 新たにリリースされた16のデバイスタイプと3つのデバイストレイトが存在します。
- 詳細は、開発者向けのドキュメントに記載されています。
新しいツールで開発を加速
以上の新しいツールを活用すれば、コンテンツのリーチを広げ、アプリの使用を促進し、カスタムのAssistantパワード体験を構築することができます。Googleのウェブサイトを訪問し、開発者向けのトークを通じて学びながら、これらを試してみることができます。
ますます進化を続けるGoogleの技術を利用して、開発者は新たな挑戦に取り組むことができるでしょう。皆さんもこの機会を活かして、新しいアイデアを実現してみてはいかがでしょうか?