Google CloudへのApp EngineからCloud Tasksへの移行
Google Cloudは、多くの開発者にとって非常に便利なプラットフォームです。しかし、時間が経つにつれて、古い技術やAPIは新しいものに置き換えられることがあります。本記事では、App EngineからCloud Tasksへの移行について解説します。
移行の背景
App Engineは、最初に登場した云々の中でも非常に人気のあるサービスです。ただし、DatastoreやTask Queueのようなサービスは、次第に独自のプロダクトとして成熟し、これらはCloud Datastore、Cloud Tasks、Cloud Pub/Subとして独立して使用できるようになりました。
このような進化に伴い、App Engineを利用している開発者は、これらの新しいサービスに移行することが求められています。特に、推奨される理由には以下が挙げられます:
- アプリケーションの移植性向上:新しいCloudサービスを使用することで、より広範な環境での運用が可能になります。
- メンテナンスの簡素化:最新版のライブラリやサービスを利用することで、将来的なサポートが受けやすくなります。
- パフォーマンスの向上:最新の技術を用いることで、アプリケーションのパフォーマンスが向上します。
移行の手順
App EngineからCloud Tasksへの具体的な移行手順を以下に示します。これらの手順を実施することで、アプリケーションの機能を維持しつつ移行できます。
- Google Cloudクライアントライブラリの追加:アプリケーションの設定に必要なライブラリを追加します。
- App Engine APIからCloud APIへの切り替え:App EngineのAPIを、独立したCloudのAPIに置き換えます。
- ライブラリの調整:Cloud NDBコンテキストマネージャの使用など、必要なライブラリの調整を行います。
- Cloud Tasksの設定:Cloud Tasksの必要な設定を完了させます。
- タスクハンドラーの更新:タスクハンドラー自体に小さな更新を行います。
移行後の成果
これらの変更を行った後、アプリケーションはModule 7のサンプルと同様に機能しますが、データベースおよびタスクキュー機能は完全に独立したCloud NDBとCloud Tasksライブラリに置き換えられています。これにより、アプリケーションの性能や可搬性が大幅に向上します。
次のステップ
この移行を自分で試したい場合は、対応するコーディングラボを確認してください。手順に沿って進めることができるため、動画やマニュアルを参考にすることをお勧めします。また、プッシュタスクの移行ガイドも役立つ情報を提供しています。
Cloud Tasksを搭載した完全なModule 8アプリを作成することで、次回のModule 9でのさらなる移行へと繋がります。この段階で、オリジナルのApp Engineのバンドルされたサービス/APIから脱却した最も重要なステップを達成しました。
Module 9では、Python 2から3への移行やCloud NDBからCloud Firestoreへの変更などが含まれます。これらは比較的オプショナルですが、中程度の規模の移行を行う絶好の機会です。
まとめ
Google Cloudの最新技術を取り入れることで、開発者はますます効率的にアプリケーションを運用できるようになります。App EngineからCloud Tasksへの移行は、その第一歩です。今後も、他のレガシーランタイムについても情報をお届けしていく予定ですので、ぜひご期待ください。