Google Assistant SDKを活用したパーソナライズの手法とは

GoogleアシスタントSDKの紹介

2017年4月27日、Googleは新たにGoogleアシスタントの開発者向けに提供するSDK(ソフトウェア開発キット)を発表しました。この新しいツールは、ユーザーがどのデバイスを使用していても、Googleアシスタントを通じてタスクを完了する手助けをすることを目的としています。最初はGoogle Allo、Google Home、Pixelフォンでスタートしましたが、その後Android WearやAndroid Marshmallow、Nougatを搭載したAndroidフォンにも対応が進みました。さらには、Android AutoとAndroid TVもその支援を受ける予定です。

GoogleアシスタントSDKの機能

GoogleアシスタントSDKは、開発者がハードウェアプロトタイプを構築するためのツールを提供します。これは、声で操作できるスマートミラーや、自分で制作するロボットなど、さまざまなデバイスにGoogleアシスタントを統合できるということです。その特徴を以下にまとめました。

  • gRPC API: Googleアシスタントと直接通信するためのAPIです。
  • Pythonオープンソースクライアント: 認証やAPIへのアクセスを簡単に行うことができます。
  • サンプルとドキュメント: 開始するためのサンプルと詳細なドキュメントが揃っています。
  • 音声クエリのキャプチャ: 例えば「カレンダーには何が入っている?」とうい質問をキャッチし、Googleアシスタントサービスに送信して音声で返答を受け取ることが可能です。
  • 特にRaspberry Piデバイスでのプロトタイピングに適しているだけでなく、多くの他のプラットフォームにも対応しています。

始め方

GoogleアシスタントSDKを使ってプロジェクトを開始するのはとても簡単です。まずはGoogleアシスタントSDKの開発者向けウェブサイトにアクセスし、SDKをダウンロードして、構築を始めてみましょう。

また、開発者リレーションチームのWayne Piekarskiが作成した紹介ビデオも参考になります。さらにインスピレーションが必要であれば、サンプルを試すことや、ピッツバーグのイノベーションスタジオDeeplocalによる実際の実装例をチェックすることをお勧めします。彼らはGoogleアシスタントSDKを利用してユニークなモクテルミキサーを構築しました。詳しくはGithubのドキュメントを参照してください。

将来の機能とコミュニティ

現在は開発者向けのプレビュー版ですが、GoogleアシスタントSDKには、ホットワードサポート、コンパニオンアプリの統合など、もっと多くの機能が進行中です。もしGoogleアシスタントを使用した商業製品の開発に興味があれば、ぜひGoogleに連絡を取ることをお勧めします。

さらに、開発者が最新情報を共有しアイデアを議論できる新たなコミュニティがGoogle+上に設けられており、g.co/assistantsdkdevで参加できます。また、Stack Overflowのタグ[google-assistant-sdk]でも質問が受け付けられています。SDKに関するニュースを受け取るためのメールリストも用意されています。

まとめ

GoogleアシスタントSDKは、個人の創造性を刺激し、多様な製品やサービスを構築する可能性を大きく広げるツールです。技術の力を活用し、誰もが自分だけのアシスタント体験をカスタマイズできる未来が待っています。ぜひ、この機会にSDKを使って新しい挑戦を始めてみることをお勧めします。