Google App Engineのアプリケーションを現代化する方法
2008年の初回リリース以来、Google App Engineは多くの開発者に利用されてきました。これは、完全に管理されたサーバーレスアプリホスティングプラットフォームであり、多様なサービスを提供しています。今日では、ユーザーのニーズに合わせて、プラットフォームの進化が続いています。この記事では、Google App Engineの次世代サービスとその現代化について詳しく説明します。
次世代のGoogle App Engineとは?
2018年に発表された次世代のApp Engineは、従来のプロプライエタリサービスを一新し、**Python 3**や**PHP 7**、および**Node.js 8**をサポートするようになりました。これにより、開発者にとってよりオープンで移植性の高いアプリケーションが実現されています。また、Python 2、Java 8、PHP 5、Go 1.11などのレガシーランタイムについても、Google Cloudは長期的なサポートを提供すると約束しています。ですが、移行は必須ではなく、多くの開発者は最新の言語リリースにアプリケーションをアップデートすることを希望しています。
現代化のための移行ガイド
Google Cloudは、アプリケーションの現代化を支援するために、さまざまな移行ガイドを用意しています。これらのガイドは、以下のような言語のバージョンアップに対応しています。
- Python 2から3への移行
- Java 8から11への移行
- PHP 5から7への移行
- Go 1.11から1.12+への移行
移行過程で開発者が直面するかもしれない摩擦を軽減するため、App Engineの「移行モジュール」として、ハンズオンスタイルの「コーデラボ」チュートリアルとコード例も提供されています。これにより、特定の移行技術を学ぶことができるのです。
移行モジュールの概要
それぞれの移行モジュールは、単一の現代化技術を表しています。中には強く推奨されるものもあれば、任意で行えるものもあります。これらのモジュールは、コード変更に焦点を当てており、新しいプログラミング言語リリースにおける変更は含まれていません。
具体的なモジュール例:
- webapp2からFlaskへのウェブフレームワークの移行
- App Engine ndbからGoogle Cloud NDBクライアントライブラリへのアップデート
- App EngineのタスクキューからGoogle Cloud Tasksへの移行
- App Engineアプリケーションのコンテナ化
コーデラボでの学び
Googleのコーデラボは、開発者に新しいスキルを学びながら、実践的な経験を提供することを目的としています。各コーデラボでは、サンプルアプリケーションを用いて適切な更新を行う手順を学ぶことができます。これにより、開発者は実際のアプリケーションにも適用できる「筋肉記憶」を身につけることができるのです。
移行を考えるべき理由
移行モジュールは、次世代サービスへの移動と、プログラミング言語のアップデートを区別する手助けをします。特定の理由がない限り、*Cloud NDB*への移行は強く推奨されていますが、Cloud DatastoreやCloud Firestoreへの移行は必ずしも必要ではありません。
次のステップ
アプリケーションを現代化したいと考えている方々のために、各モジュールの詳細情報と、コーデラボへのリンクを含むリポジトリが用意されています。これらのリソースを活用して、あなたのApp Engineアプリを最新の技術にアップデートする手助けを行います。
移行モジュールを通じて提供されるサポートが、App Engineのアプリケーションを現代化する上で役立つことを期待しています。新しい技術環境に適応することで、より柔軟で強力なアプリケーションの開発が実現できるでしょう。