スマートホームアナリティクスの強化について
2020年6月30日、Googleはスマートホームアクションに対する強化されたアナリティクスとロギング機能を発表しました。この機能は、開発者がリソースを一貫して信頼性高く監視し、スケーラブルなアプリケーションを作成するのに役立ちます。新しいツールにより、エラーや品質問題をより迅速に特定し、対応することが可能となります。
リクエストレイテンシーダッシュボード
開発者は、アクションコンソールのアナリティクスタブおよびCloud Monitoringを通じて、事前に設定されたメトリクスチャートが表示されるスマートホームダッシュボードにアクセスできます。このダッシュボードを利用することで、以下のような情報を確認できるようになります。
- 実行タイプと使用されるデバイストレイト
- 日別のユーザー数とリクエスト数
- ユーザーのクエリ応答レイテンシ
- スマートホームエンゲージメントの成功率
- クラウドとローカルの機能比較
これらのメトリクスは、アクションの健康状態や利用状況を定量化し、ユーザーがどのようにアクションを利用しているかを深く理解する手助けになります。
成功リクエストダッシュボード
Cloud Loggingは、Cloud Monitoringで観測されたイベントに基づく詳細なログを提供します。エラーログには新しい機能が追加されており、なぜ意図が失敗するのか、どのデバイスコマンドが誤動作するのか、またはローカルの機能がクラウド機能にフォールバックする際の原因を迅速にデバッグするための情報が含まれています。
- クラウド対ローカルの機能
- EXECUTE対QUERYの意図
- リクエストのロケール
- デバイスタイプ
さらに、これらのログはCloud Pub/Subを通じてエクスポートでき、開発チームが一般的な問題を洞察するためのログベースのメトリクスとアラートを構築することが可能です。
サポートとコミュニティとのつながり
スマートホームアクションのアナリティクスやログにアクセスするためのさらなるガイダンスについては、開発者ガイドを確認するか、関連するビデオを視聴することが推奨されています。また、Googleはフィードバックを大いに歓迎しており、問題トラッカーを通じての意見共有や、他のスマートホーム開発者との交流ができるコミュニティ(/r/GoogleAssistantDev)への参加を奨励しています。
あらかじめ、@ActionsOnGoogleをフォローして最新情報を受け取ったり、#AoGDevsを使って自身の作業内容をツイートしたりすることも可能です。どのような新しいアイデアが生まれるのか、とても楽しみです。
まとめ
Googleのスマートホームアクション向けの新しいアナリティクスとロギング機能は、開発者にとって非常に便利なツールとなります。エラーを迅速に特定し、利用状況を把握することで、より良いユーザー体験を提供できるようになるでしょう。今後の開発がますますスムーズに進むことを期待してやみません。