BigQueryでバッチクエリとExcel連携、新たなGoogle Chat APIとAIツール

BigQueryの新機能: バッチクエリとExcelコネクタ

Googleが提供するBigQueryは、ビジネスや開発者がさまざまな用途で活用している強力なデータ分析ツールです。広告キャンペーンの最適化や在庫不足の把握、顧客行動の理解など、その利用例は多岐にわたります。こうした用途に応じて、BigQueryは開発者やアナリストが求める柔軟性を提供する必要があります。そこで、最近追加された「バッチクエリ」と「Excelコネクタ」によって、さらに使いやすさが向上しました。

バッチプライオリティクエリ

BigQueryは、大量のデータを対象とした即時性の高いアナリティクス向けに設計されています。具体的には、何百万から数十億行にわたるデータを迅速に分析するために利用されます。データに潜む洞察を得るために、ユーザーはクエリが数秒で実行されることを望むでしょう。しかし、一部のユーザーは、ダッシュボードやレポートを更新するための夜間ジョブを実行する際に、即時の応答を必要としない場合もあります。そういったクエリに対して、BigQueryはバッチプライシングを導入し、コストを大幅に削減することを可能にしました。

以下は、Java用のGoogle APIs Client Libraryを使用して新しいクエリを「バッチ」に設定する方法の一例です:


Job job = new Job();
JobConfiguration config = new JobConfiguration();
JobConfigurationQuery queryConfig = new JobConfigurationQuery();
config.setQuery(queryConfig);
job.setConfiguration(config);
queryConfig.setQuery(querySql);
queryConfig.setPriority("BATCH");
com.google.api.services.bigquery.Bigquery.Jobs.Insert insert = bigquery.jobs().insert(projectId, job);

バッチクエリは、送信後に約30分から最大3時間後に実行されます。この新機能は、開発者にとって非常に便利な選択肢となるでしょう。

BigQueryコネクタ for Excel

次に紹介するのは、アナリストや開発者に人気のあるスプレッドシートによるデータ探索を支援する新機能です。最近、GoogleスプレッドシートのユーザーがGoogle Apps Scriptを使ってBigQueryクエリを実行できるようになりましたが、今回はMicrosoft Excelユーザー向けの「BigQueryコネクタ」が新たにリリースされました。このコネクタによって、Excel内で「外部データ」機能を利用してBigQueryのクエリを実行できるようになります。

ExcelにBigQueryの結果を取り込むことで、ユーザーは簡単にピボットテーブルを作成したり、グラフを描画したり、他のデータソースと統合したりすることができます。この新機能を活用すれば、データ分析がさらに簡単で直感的になるでしょう。

今後の展望

今回の新機能についてのフィードバックを受け付けていますので、ぜひGoogle+で意見を教えてください。また、今週金曜日の午前10時PDTにはGoogle Developers Liveのオフィスアワーを開催し、これらの新機能についての質問に答える予定です。興味のある方はぜひご参加ください。

MicrosoftおよびExcelは、Microsoft Corporationの登録商標です。

このように、GoogleのBigQueryは新機能の追加を通じて、ユーザーのさまざまなニーズに応え続けています。データ分析の手軽さやコスト効率を追求する企業にとって、大変魅力的な選択肢となることでしょう。