「Google Poly APIの活用法と3Dアセットの管理」

Poly APIを利用したARアプリ開発の始め方

AR(拡張現実)アプリやVR(仮想現実)アプリの成功には、適切な3Dアセットが欠かせません。特に、この分野においては質の高い資産を手に入れることが、アプリの評価やユーザー体験に大きく影響します。Googleが提供するPoly APIを使えば、3Dアセットを動的に検索し、ダウンロードすることが簡単に行えます。このAPIを使って、どのようにARアプリを開発していくかを解説します。

Poly APIの特徴

Poly APIはRESTベースであるため、様々なプラットフォームで利用することが可能です。これにより、多種多様なデバイス上でアプリが動作するようになります。Poly APIの主な機能は以下の通りです:

  • さまざまなフィルターを使ってアセットをリスト表示
  • IDによる特定のアセットの取得
  • ユーザー自身のアセットやいいねしたアセットの取得
  • アセットのダウンロード(形式はOBJ、GLTF1、GLTF2など)
  • アセットのメタデータの取得(作者、タイトル、説明、ライセンスなど)
  • アセットのサムネイル取得

Unity開発者のためのPoly Toolkit

Unityを使用している開発者には、Poly Toolkit for Unityが提供されています。このプラグインは、APIコールを自動でラップし、アセットをダウンロードして変換するためのすべての機能を含んでいます。例えば、一行のコードでシーンにアセットをインポートすることができます:

PolyApi.GetAsset(ASSET_ID, result => { PolyApi.Import(result.Value, PolyImportOptions.Default()); });

さらに、Poly Toolkitは認証を自動的に処理してくれるため、ユーザーのプライベートアセットやいいねしたアセットを簡単にリスト表示することができます。また、エディタウィンドウを使って、Unityエディタから直接Polyのアセットを検索し、インポートすることも可能です。

Unreal開発者のためのPoly Toolkit

Unrealエンジンを使用している場合も、Poly Toolkit for Unrealがあります。これにより、APIをラップし、OBJsやBlocksモデルの自動ダウンロードと変換を行うことができます。このツールキットを使えば、アセットをクエリしてフィルタリングし、ダウンロードして、ゲームで使用するためのUnrealアクターとしてインポートすることができます。

Android、iOS、Webアプリでの使用方法

ゲームエンジンを使用していない開発者でも安心です!Android、iOS、Web向けのサンプルコードが豊富に用意されています。

  • Android開発向け:Poly APIを使用した基本的なサンプルコードが用意されており、ARCoreと連携するサンプルも含まれています。
  • iOS開発向け:SceneKitとARKitを利用したサンプルがあり、HTTP接続を開き、APIリクエストを行い、3Dオブジェクトを構築するロジックが組み込まれています。
  • Web開発向け:Three.jsを使用したWebGLのサンプルがあり、特定のアセットを取得して表示したり、検索を行ったりする手法が紹介されています。

Poly APIの利点を活かす

Poly APIを活用することで、質の高いアセットを手軽にアプリに統合でき、ユーザー体験を大いに向上させることができます。開発者たちはこのAPIを利用することで、楽しさを追求し、没入感のある体験を提供し、ユーザーのエンゲージメントを高めることが期待できます。

さらなる情報

Poly APIやツールキットについての詳細情報は、開発者向けのWebサイトで確認できます。質の高い3Dアセットをアプリに取り入れて、新しい体験を提供しましょう!