Google Calendar APIの更新でハイブリッド勤務の位置情報が活用可能に

Google Calendar APIの新機能:働く場所の設定を活用する

2023年8月23日、Googleは新たな機能をGoogle Calendar APIに追加しました。これにより、Google Workspaceのユーザーは、自身の働く場所や働く時間を簡単に設定できるようになりました。特に、ハイブリッドワーク環境で働く従業員にとっては大変便利な機能です。例えば、「明日はオフィスにいますか?」というチャットメッセージを送る必要がなくなり、利用者は自分のカレンダーで働く場所と時間を簡単に共有できるようになりました。

ハイブリッドワーク体験の向上

多くの組織では、デスクの予約やオフィスでの働く日程を管理するために、サードパーティのツールや社内ツールに依存しています。これまでは、カレンダーに設定した働く場所を他のツールと連携させる手段がありませんでしたが、新しいCalendar APIの機能により、ユーザーの働く場所をプログラムから読み書きできるようになりました。

主な活用例

この機能の活用例は大きく3つに分けられます。これらの使い方を詳しく見てみましょう。

  • サードパーティツールとの同期
    新しいCalendar APIを用いれば、ユーザーの働く場所を、RobinやComeenといったサードパーティツールと同期させることができます。例えば、従業員がオフィスに出勤する日を事前に予約できるデスク予約ツールを使用している企業では、ユーザーは自分の働く場所を二重に設定する必要がなくなります。デスクの予約やHR管理システムでの作業がいらなくなるため、業務の効率が向上します。
  • 他のツールでの働く場所の表示
    APIを通じて、ユーザーの働く場所をディレクトリやハイブリッドワークのスケジューリングツールに表示させることが可能になります。例えば、明日オフィスにいる仲間は誰か、他のチームのメンバーとどのようにコーヒーチャットを計画するかを容易に把握できます。
  • 働く場所のパターンを分析
    特にハイブリッドワークを取り入れている企業にとって、働くパターンを分析することは重要です。どの日にオフィスが最大限の法的容量に達するのか、どの時期にキャンパス内のレストランが追加の食事を準備する必要があるのかなど、APIを活用することで、施設管理が従業員のニーズに応じてリソースを調整する手助けをします。

APIの活用を始めるには

このように、更新されたCalendar APIは多くの可能性を提供しています。では、どのようにこの機能を活用し始めるのでしょうか?以下のステップを参考にしてみてください。

  • ユーザーの働く場所を読み書きするための開発者ドキュメンテーションを確認する。
  • Google Workspace DevelopersのYouTubeチャンネルで発表動画を視聴する。
  • 機能にアクセスできるGoogle Workspaceプランのリストを確認するために、使い方の元記事も確認してみる。

新しいCalendar APIの機能を活用することで、ハイブリッドワーク環境での業務をさらに円滑に進めることができるでしょう。是非、これらの情報を活かして働く場所の設定を活用してみてください。