Google PayがVisaデバイストークンにおける責任移転を実現
2024年2月14日、Google Payに新たな機能が追加されました。それは、Visaデバイストークンに対する責任移転の一般提供が始まったことです。これにより、より安全でスムーズな取引が期待できるようになります。
責任移転とは何か?
責任移転とは、取引における不正行為による損失の責任が、加盟店から発行銀行へと移ることを指します。この仕組みが適用されることで、特定の条件を満たしたGoogle PayのVisaトランザクションは、発行銀行が損失を負うことになり、加盟店は安心して取引を行えるようになります。
Visaトランザクションにおける責任移転の条件
この責任移転が適用されるかどうかを判断するためには、“eciIndicator”と呼ばれる値が重要な役割を果たします。Eligible Visaトランザクションは“eciIndicator”の値が05となり、これにより責任が発行銀行に移ったことが確認できます。
以下に、VisaおよびMastercardデバイストークン取引のための“eciIndicator”値のリストを示します:
- 05 – 責任移転が適用されている
- その他の値 – この表に記載されているものでない限り、戻されません。
取引の責任が移転したかどうかの確認方法
商業者は、Payment Service Providers (PSP)を通じて、トランザクションの報告を確認することで責任移転が行われたかどうかを確認できます。このプロセスを経て、トランザクションがどのように処理されたかを知ることができるのです。
参加方法
加盟店は、今月からGoogle Pay & Walletコンソール内で責任移転のオプトインを行うことができます。特に、すでに責任移転の恩恵を受けている欧州の加盟店は、自動的に登録されるため、特別な手続きは不要です。
責任移転の条件
Google Payでの取引が責任移転の対象となるためには、以下のAPIパラメータが必要です:
- totalPrice – 取引の合計金額を示す必要があります。
- totalPriceStatus – 合計金額のステータスが正しく設定されていなければなりません。
このように、特定の条件を満たさない場合、責任移転が適用されず、加盟店は不利益を被る可能性があります。
注意が必要なトランザクション
アメリカでは、特定のMCCコードに関しては責任移転の対象外となるトランザクションが存在します。これらのコードに該当する取引は注意が必要です。
Google Payの利用を始めるには
まだGoogle Payを使用していないという方々、早速その利用を開始してみましょう!Google Payの統合に関するドキュメントを参照することで、簡単に始めることができます。また、GitHubにあるサンプルアプリケーションやウェブ統合用のボタンコンポーネントを活用することも可能です。
準備が整ったら、Google Pay & Walletコンソールにアクセスし、実稼働のための統合を提出してみてください。
さらなる情報を得るために
今後のアップデートについては、X(旧Twitter)で@GooglePayDevsをフォローすることで最新情報をキャッチできます。また、質問がある場合は、同じく@GooglePayDevsをタグ付けし、#AskGooglePayDevsを加えたツイートをしてみましょう。
Google Payの新たな機能は、加盟店や利用者にとってより良い取引環境を提供することでしょう。この機会に、ぜひGoogle Payの導入を検討してみてはいかがでしょうか。